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zoom RSS 「民族学の旅」宮本常一

<<   作成日時 : 2009/07/10 00:49   >>

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「忘れられた日本人」は、日本人の「生きる」姿を考える上で欠かすことができない名著であるが、そこでの独特の文章や観察、そして話を聞く力はどこから生じているのだろうというところを不思議に感じていた。本書は著者による自伝的な内容であり、家族のことから、柳田国男や渋沢敬三という師との交流、民族学への著者のスタンスが語られている。著者の観察眼は自らに対しても曇ることはなく、師が自分を見いだした理由や、自らの恃むところが巻頭の「はじめに」で明晰に述べられている。淡々とした筆致であるが、民族学、さらには人が生きる姿に対する強い関心は随所に伺える。民族学に限る話ではないが、人が人を見いだし、また見いだされたものがそのことを理解して精進するという古典的な師弟関係は近年もっとも衰退したスタイルではないだろうか。著者が長い間事実上無職であり、渋沢敬三の庇護のもと、一百姓として各地を放浪し、技術や情報を広めていたというのも本書で初めて知った。生き方を考える上でも、著者の飾り気のない記述と良い意味での自然体は、読者の参考になるだろう。

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