「サイエンス入門Ⅱ」リチャード・ムラー

Ⅱではいよいよ光や量子物理学、相対性理論が取り上げられる。また気候変動についても一章が割かれており、科学者がこの問題をどう認識、評価しているかというプロセスを垣間見ることができる。本書で取り上げられる項目はⅠに負けず劣らず、現代社会を支えるテクノロジーと密接な関係をもつ。一方で、量子物理学が記述する奇妙な世界は、著者の力量をもってしても、人間の感覚では想像できない奇妙さであることを述べることでしか説明できない。一流の科学者をもってしても、要領を得ない文章で記述するほかない量子物理学のユニークさはやはり独特なものである。後ろに続く相対性理論の方がまだ筋道があるように感じられるところが興味深い。奇妙だから実生活には役立たないというわけではなく、様々な実用が期待されている。Ⅰでは著者の鮮やかな説明に驚かされたが、Ⅱではそうした著者ですら説明に苦心している様子が感じられる。とはいえ本書もⅠと同様、広く読まれるべき一冊と言えるだろう。

サイエンス入門Ⅰ

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