「大人の友情」河合隼雄

「大人の友情」の様々な形が取り上げられ、それについての著者の解説が付されている。刎頸の友や菊花の契り、あるいは走れメロスといった創作における友情は誰しも一つの理想型として想起するものであるが、実際に多くの人が経験する友情はより複雑でほろ苦いものも多い。実り多い友情を得るためには、友情関係に埋没するわけでもなく、一方であるときには心を預けることもある、そんな心持ちが必要ということなのだろうか。子ども時代の気持ちでもって大人の友情を捉えることは難しいし、一方で子ども時代の友情も振り返ってみれば物語のように素敵なものばかりではない。友との関係の中で常に自分を振り返ることができる人こそが、深い友情を結べる人ということかもしれない。夫婦や老人の友情、世代を超えた友情など、まだまだ想像の及ばない話題も多く、何年かして再び読み直すとまた新たな発見があるように思う。

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