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zoom RSS 「知的文章とプレゼンテーション―日本語の場合、英語の場合」黒木登志夫

<<   作成日時 : 2011/06/14 22:41   >>

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帯の文句を読むとかなり幅広い対象に向けて書かれた本のように見えるが、実際のところは、自分で英文の論文を執筆する、理系の、特に生命科学を専門とする研究者にとって最も役に立つ内容である。新書であるからタイトルは編集部に責任があるのかもしれないが、これ以外の層の読者にとってはピンとこない箇所もあるだろう。一方で、もう少し適切なタイトルを付けて、専門誌を出す出版社から売り出せば的確に本書を必要とする読者に届くのではないかという印象をもった。このブログの読者であれば一読の価値がある。

特に強調しておきたいのは、論文作成の要諦や審査の機微、プレゼンテーションに関する項目がかなりのページを費やして詳述されているところである。タイトルは「知的文章とプレゼンテーション」であるが、むしろ「研究者の公的な情報発信についての解説」という趣がある。

著者のオリジナルな発想ではないようであるが、「英語の幸福な奴隷」としての研究者というイメージはこれからの研究者は自覚しておく必要があるだろう。学問分野の共通語は、確かに歴史的には、覇権国の変遷とともに移り変わってきたのであろうが、インターネットという巨大な情報アーカイブの成立は、今後しばらくの間は英語の圧倒的な優位が継続することを保証している。ネット上の言語という意味では日本語のブログも健闘しているようであるが、所詮殆どは誰の役にも立たない日記である。

Globishの話題も取り上げられているが、英語を母体としたコミュニケーションの時代は、特に知的分野においてはしばらく続くだろう。英米が政治的、経済的に落ちぶれることがあったとしても、知的生産活動のツールは英語であり続けるだろう。

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